2022年入職 K.T(技術職) 

自己紹介

砂防分野一筋で専門性を磨く

 砂防・地すべり技術センター(以下、「STC」という。)に入職して5年目(2026年度時点)、入職から3年間は総合防災部に所属。4年目から総合防災部と企画部との併任となり1年が経ちました。
 大学では砂防を専門とする研究室に所属し、2018年の北海道胆振東部地震に関連する研究を行っていました。その際の現地調査で土砂災害の被災地を目の当たりにし、「人の命と暮らしを守る砂防分野で働きたい」という思いが強くなりました。STCを選んだ決め手は、STCが官公庁や民間企業、大学等の研究機関を繋ぐ橋渡し的な存在であり、ここでなら「砂防分野一筋」で専門性を磨き、活躍できるかもしれないと考えたからです。
 職場はとても明るい雰囲気で、仕事終わりや休日には、STCに出向で来られた方も含めた先輩・後輩たちと釣りやキャンプに出かけるなど、オンオフともに充実した日々を送っています。

現在の仕事

実務から学会発表、書籍の編集まで。若手から広がる活躍の場

 総合防災部では、大学院での研究とは異なり、主に河床変動計算を用いた土砂・洪水氾濫計算や気候変動の影響評価、河道閉塞対策の検討などを担当しました。また日々の業務の合間に大学院での知見を活かして、地震時の斜面崩壊や河道閉塞の発生に関する研究を進め、砂防学会での発表も行いました。
 現在は企画部との併任となり、主にリクルート業務や書籍『土砂災害の実態』の編集を担当しています。『土砂災害の実態』は、全国で発生した土砂災害の件数や時期、場所、特徴的な災害を、1年ごとにとりまとめたもので、広く土砂災害対策の基礎資料として利用されています。作成にあたっては、掲載内容をはじめ、執筆者の検討、スケジュールの検討やその進行管理、国土交通省砂防部や国土技術政策総合研究所、(国研)土木研究所などの多岐にわたる関係者との調整が必要であり、出来上がった冊子を実際に手にした時は、非常に大きな達成感を感じました。

仕事で大切にしていること

積極的な情報共有と日頃の雑談。2つのコミュニケーションでチームの成果を最大化する

 私が仕事で最も大切にしているのは、主体的なコミュニケーションです。特に意識しているのは「業務の報連相」と「雑談などの関係構築」です。
 業務では、指示事項・依頼事項の進捗・不明点をこまめに共有し合います。軌道修正が必要な時はすぐに相談して「より良い代替案」や「現実的な落としどころ」をチームで模索します。また、日頃のたわいもない雑談を通じて心の距離を縮めておくことが、いざという時の本音の議論や素早い連携を支える土台になると実感しています。
 先輩や上司と積極的に対話することで業務が円滑に進みますし、成果を最大化するのだと信じています。

STCの好きなところ

多様なバックグラウンドを持つ専門家が集結し、多角的な視点で学べる環境

 STCの強みは、何と言っても「人材」です。ここには、多様な業務を経験してきた生え抜きの技術者はもちろん、国土交通省出身で砂防行政に精通した方、大学等の研究機関で実績を重ねてきた方など幅広い経歴を持つ職員や顧問が在籍しています。業務や研究で壁にぶつかった際、こうした専門家たちから多面的な視点でアドバイスをもらえることは、技術者として成長する上で非常に恵まれていると感じています。
 民間企業からの出向者が多いのも特徴です。同世代の若手技術者同士で切磋琢磨できるのはもちろん、出向期間が終わった後も、砂防業界で働く仲間として会社という垣根を越えた繋がりを持ち続けられる点は、とても大きな魅力だと感じています。

10年後の自分

時代の変化を柔軟に受け入れ、新しいニーズに沿った提案ができる技術者を目指す

 AIやロボット技術等の普及などにより、砂防分野に限らず、あらゆる業界で価値観やアプローチの方法が大きく変化していると感じています。私が生きてきた30年近くでもIT分野の発展は目覚ましく、今や情報技術は日常生活に不可欠なものとなりました。
 こうした目まぐるしい変化の中では、先輩方とこれからの若手職員とで、得意とするアプローチや大切にする視点が異なるのは自然なことであり、それは組織としての強みでもあります。
 STCが長年培ってきた「技術がどれだけ進歩しても揺るがない普遍的な知見」と、若手が持つ「新しい技術への親和性や感覚」。私はその両者を掛け合わせ、確かな知識をベースにしつつ、時代の流れに沿った柔軟な提案ができる技術者を目指していきたいと考えています。

学生へのメッセージ

人生の節目と同じように。戸惑いも失敗も経て、自分の歩幅でアップデートしよう

学生の皆さんも、いつか迎える4月1日を境に、突然「社会人」と呼ばれるようになります。しかし、時間は繋がっており、学生時代から地続きの世界にいることに変わりはありません。生活環境は変わっても、人間の内面が急に社会人らしくなるわけではなく、時には上司から「まだ学生気分が抜けていない」と注意を受けることもあるかもしれません(実は私もそうでした)。
 しかし、これまでの人生を振り返ってみてください。兄弟が生まれた時、進学した時、部活で先輩から役職を引き継いだ時。初めから完璧だったわけではなく、その時に自覚がなくとも失敗や成功を繰り返しながら、徐々にその立場にふさわしい振る舞いが身についていったはずです。
 そこに至るまでの速度や過程に違いはあれども、社会人になったからといって急に自分を大きく変えようと背伸びをする必要はありません。焦らず、自分のペースで前を向いて進んでいけば大丈夫です。皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。

とある1日のスケジュール

08:50
出勤
09:15
メールのチェック、国・都道府県等の発注業務の公示情報の確認
10:00
受注業務に関する土砂移動態のシミュレーション作業、データ整理
12:15
昼休憩
13:00
公募業務に係るプロポーザル(提案)内容の打合せ
15:30
書籍『土砂災害の実態』の原稿をチェック
16:30
オープンカンパニーや内定式等の資料作成、スタッフ間の作業調整
18:30
退勤
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