令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞について
授賞式の様子
※写真は全て国土交通省提供




防災功労者内閣総理大臣表彰とは
「防災功労者内閣総理大臣表彰」とは、『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和57年5月11日閣議了解)に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及または防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体または個人を対象として表彰されるものです。
功績の概要
氏は、京都大学において、永年にわたり砂防学にかかる多数の研究業績をあげられたほか、地域防災活動にも活用可能な警戒避難支援ツールを開発するなど、地域防災力の向上にも大きく貢献された。
研究活動では、流砂や河床変動の研究に基礎を置きつつ、幅広い視点から土砂移動に伴い発生する様々な問題解決につながる先駆的な研究を展開し、多くの論文を、砂防学会誌をはじめとした学術誌に投稿されている。 特に、様々な降雨パターンにおいて避難行動に影響するハザードの発生を予測する、警戒避難に対する支援ツールとしての複合土砂災害シミュレータ(SiMHiS)を開発した。このシミュレータは、地域・地区での事前の防災活動にも活用されており、地域防災力の向上に大きく役立っている。
また、国土交通省や近畿地方の府県を中心に数多くの委員会等に参加され、最新の研究成果や高度な知見をもとに、技術的、学術的な面から的確な助言、指導を行うなど、砂防行政においてより効果的な施策を立案・展開するため多大なる貢献があった。さらに、大学において質の高い教育を実践され、これにより多くの優秀な砂防技術者を輩出した。
その他、各種シンポジウムや学術的な会議において基調講演を行うとともに、土砂災害にかかる講義、説明を行うなど、講演や広報活動を通じて若手研究者や技術者への技術伝承にも努められている。加えて、令和2年から令和4年までは、公益社団法人砂防学会長として、全国各地で発生した土砂災害に対する現地調査等を主導し、緊急調査団を編成して緊急調査を行うとともに、これら調査に基づく調査報告をとりまとめて公表し、災害発生原因や今後の対策等の検討に資する取組を行う等、砂防行政に多大な貢献をされた。
受賞コメント
この度,栄誉ある令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰を拝受いたしました。40数年にわたる土砂災害に係る研究活動,国や都道府県等の土砂災害関係の委員会活動,講演会などを高く評価していただきましたことは,わが人生における最大の誉れであると思っています。これまでご指導,ご鞭撻いただきました恩師の先生方,研究仲間や一緒に研究してきた学生の皆様,砂防関係の技術者の皆様に心から御礼申し上げます。今後も砂防分野に貢献したいと思っていますので,よろしくお願いいたします。
関連情報
防災功労者内閣総理大臣表彰式-令和7年9月17日(政府広報オンライン)
